ソメイヨシノが散ってしまうと、ウワミズザクラが咲き始めていました。

 雨が降った翌々日、気持ち良く晴れて少し空気が冷たく感じられる朝、いつもの散歩コース、お寺脇の林道を上がって、あとはだらだらと下がる道をカメラを持って歩いて来ました。

 距離は2、5キロほどです。普通に歩くと35分ほど、カメラを持って歩くとあちこち立ち止まったり足を伸ばしてしまうので1時間近くかかってしまいます。


 このごろ鳥の声が賑やかなのは、スズメのせいだと思います。冬の間どこにいたのか、群れも以前に比べると少ない気がします。


 カラスが二羽、いつも家の裏で餌を漁っています。住処が近くの雑木林にあるようです。私たちが近づいても容易に逃げません。


 ヒヨドリも賑やかです。散った桜のあともまだ蜜が残っているのか、しきりに来ています。


 林道沿いにツツジがたくさん咲いていました。地味な山道を明るい色で彩ってくれています。


 新緑の雑木林の中にまだツグミがいました。


 神社裏の切り株の上に、可愛いスミレが咲いていました。スミレも濃いのや淡いのやいっぱい咲いていますね。

 いつものコースを歩いて、もうすぐ家と言うところで老人車を押す老婦人にあいました。おはようございますと挨拶すると、挨拶を返されて「どうしてそんな風に軽々歩けるの」とおっしゃいました。

 失礼ながらご婦人は髪を染められて綺麗にされていましたが、どう見ても80代、私は白髪ですが10歳は違うと思います。そう言うと、このごろ弱ってしまって何でこうなったんやろうと嘆かれます。

 私は、高齢者は放っておくと筋肉がどんどん衰えるとか、歳を取っても筋肉は鍛えることが出来ることなどを話しました。その方は、老人車のハンドルを握ったままスクワットの動作をされました。

 近くに娘さんがおられるのか、時々買い物に連れて行ってくれるそうです。つい楽を覚えて買い物メモだけ渡そうとすると、たまには外に出ないといけないと車に乗せてくれるそうです。

 外へ出ると刺激があって良いですよ。などとしばらく世間話をして別れました。ご婦人は少し上り坂になった道を、老人車にもたれかかるようにゆっくり歩いて行かれました。

 家に帰って出会った老婦人のことを話すと、誰か分からん人と喋っていたん、と言われました。ひょっとするとKさんの奥さんではないかと思ったのですが、長い間会っていないしマスクもされていたので確かめる事も控えられたのでした。

 散歩をするようになって、いろいろな人に出会います。同じく鳥の写真を撮っている人にたまに出会います。久し振りに出会って思わず1時間近く話し込んでしまう人、少し世間話をして別れる人、挨拶だけする人、出会うと話が長くなる人、そして誰にも会わないで帰ってくる日があります。


 ヤマザクラの白い花も開き始めていました。


 散歩(stroll)をYouTube検索して見たら、ホレス・シルバーとデクスター・ゴードンがヒットしました。デクスター・ゴードンも好きですが、この曲でなくても良いと思い、ホレス・シルバーにしました。