彼岸も開けたというのに、いつまでも寒さが長引いていました。ようやく暖かくなって来たと思ったら今度は菜種梅雨の雨が続いて、やっと晴れた暖かい日にカメラを持って歩いて来ました。




 雨で閉じ込められていたので、外へ出るとあちらこちらで野の草花が急に勢いを増していました。用水路の土手のツクシの群れ、休耕地に広がるヒメオドリコソウ、ネモフィラほどではありませんが、小さな青いオオイヌノフグリ。


 お寺の庭のザクロも花開き始めています。


 林道脇の土手の下のショウジョウバカマ、この前見たときはちらほらでしたが、今回行った時はいくつも咲いていて去年より多い気がしました。

 ショウジョウバカマの写真を撮っていると、背後でギーギーと鳥の声、ふり返ると林道を挟んだ反対側の木にヤマガラがいました。


 私が彼のテリトリーを脅かしたのか、その鳴き方は囀りと言うより威嚇に聞こえました。かなり近い距離なのになかなかその場を離れようとはしません。


 林道を降りるといつもの広場にハクモクレンです。満開はもうすぐです。


 まだ蕾ばかりの堤防沿いの桜並木で、この木だけが8分咲き、花の色もピンク色が濃くてソメイヨシノでは無さそうです。この木にちょうどジョウビタキがいたのですが、カメラを向けたときには逃げられていました。


 近くの梅はもほとんど散っていましたが、サンシュウは今が満開です。


 枯れ草色から緑一面に覆われ出した古い里道にタネツケバナ


 すぐ近くにはハコベ


 ホトケノザは、真冬でも霜に打たれながらも咲いています。


 カラスノエンドウ、この草が伸びてくるとやっかいです。草刈機にまといついて、草刈機を振り回さないとうまく刈れません。


 白い満開の花が咲いたご近所の木にはメジロがいました。この木、花は梅に似ていますが枝振りが違って見えます。何の木か分かりません。実がなり出したら分かるかもしれません。冬でも鳥たちがよく止まっている木です。


 家の裏の休耕地、草むらにジョウビタキの雄がいました。今シーズンは秋の初めの頃、駐車場に止めてある自家用車のサイドミラーまで来ていたのに、その後はあまり姿を見せませんでした。

 山では鳴き声や姿を見かけました。里へは時々思い出したようにやってくるだけでした。もう暖かくなって来たので、里の方には来ないかも知れないと思っていました。そろそろ北へ帰るのでお別れの挨拶でしょうか。





 桜もこの暖かさで一気に咲き始めました。

 家の桜はこんな感じ、まだまだ蕾があって満開までもう少し時間がかかりそうです。

 「桜」は英語でCherry Blossomsと言うらしいです。They Say It's Springを歌う歌手Blossom Diaryの名前には花が入っています。彼女の歌には他にも春や4月を歌った曲がありますが、They Say It's Springの和訳を見ると5月の歌のようです。

 独特の歌声、初めて聞いた時は、ちょっと耳慣れないジャズボーカルに思えましたが、甘い声の割に芯が通っていそうです。