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ことわざ [日々]

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 毎日暑いですね。梅雨明け前の頃からいつもの散歩が出来なくて、夕方日が落ちた出した頃から、畑に水をやりそのあと少し歩くようになりました。昼間の暑さがほんのり残っている田舎道は風があると少し気持ち良いです。

 去年の夏も暑くて、8月は散歩が出来ませんでした。今夏から早く起きて早朝に散歩しようと思っていましたが、6時50分起床、11時半就寝のリズムを崩せません。


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 一昨日は地域の小学生を集めた夏休みの教室のボランティアに行って来ました。今夏二度目、あと二回行く予定です。

 去年も感じたことですが子供たちは元気で屈託がないですね。そしてこんな変なおジイさんにもフレンドリーに接してくれるので嬉しくなります。一昨日は自習学習と書道の日でした。そこで感じたことを少し。

 自習学習で6年の子たちが漢字の書き取りやことわざの学習をしていました。夏休みの宿題らしいです。一人の子が漢字書き取りで、最近は字を書かないかから覚えられないとこぼします。どうして、と聞くとPADばかり使っているからだそうです。思わず笑ってしまいました。

 漢字の書き取りをさっさと終えて、ことわざに苦戦している子がいました。「猫に小判」「馬の耳に念仏」「石橋を叩いてわたる」「石の上にも三年」「泣きっ面に蜂」と五つのことわざがあり、右にその意味を書いた文があってどれに当てはまるかと言う問題です。

 私も若い頃は苦戦した覚えがあります。ことわざは、大人になっていろいろな経験をしたり知識を得てようやく理解できるようになることが多い気がします。

 答えを教えるのはともかく、ことわざに出てくる言葉の意味をかみ砕いて教えないと理解できないのではないかと思いました。最近は時代劇も放映されなくなって、今の子に小判って分かるのでしょうか。アニメやYouTubeなどで案外知っているのでしょうか。

 仏壇のない家がほとんどの今、念仏が分かるでしょうか。お経ならまだ少し分かるかもしれません。橋は今はほとんどが鉄筋コンクリート製です。昔はほとんどの橋が木製だったので石橋の頑丈さからことわざになったのでしょうが、今の子にはわかりにくいと思います。

 フジテレビの朝番組めざましテレビのアニメ紙兎「ロペ」と紙リス「アキラ先輩」が番組の最後でよく呟きます。「二束三文」って何?

 昔、職場で「そら二束三文や」と言ったら若い人に真顔でそれどういう意味ですかと聞かれたことがあります。束は昔燃料に使った木の枝を括った単位、文は江戸時代の貨幣で三文は安いと言う意味だと説明しましたが、某有名私立大理系出身の彼は、首をひねってこう言うの苦手なんですと言ってました。

 ことわざは鋭く核心を付いていたり、言い方が言い得て妙だから、古くから生き残って来たのだと思うのですが、時代がこれだけ進んでくると、ことわざが表す世界と現代の乖離がどんどん広がっていきそうです。現代ならさしずめサラリーマン川柳あたりがピタリと来るのでしょうか。


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 妻が朝のゴミ捨てから帰ってきて、電車が止まって踏切が閉まったままになってる。踏切で車が渋滞しているよ、と言いました。朝の出勤時間帯です。

 しばらくして散歩がてら田んぼに出て見ると、電車はまだ止まっていました。グレーの電車の向こうに白い車体の電車がくっついていました。

 まさか衝突したわけでも無いだろうしどうしたのかなと思っていると、そのうち二台ともくっついたままスルスルと下り方面に動き出しました。

 おそらくグレーの電車が故障して、次の白い電車が連結して押して行ったのか、その逆だったのか、違う色の車体の電車が連なったまま走る珍しい光景でした。通勤通学時間帯、大丈夫だったのでしょうか。

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 マツヨイグサです。夕方から咲き始めて朝に閉じます。私の遅い朝でもギリギリこの一輪が咲き残っていてくれました。

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 オニユリです。正式にはコオニユリかも知れません。いつも道ばたで見かけるので、野生の花と思っていましたが、ゆり根は食用に用いられているそうで、栽培もされているそうです。



 暑い夏の夜に、熱いジャズ演奏はないかと探していたら、マイルスデイビスの演奏に出くわしました。マイルス・デイビス、以前は良く聞いたのに久しぶりでした。彼のトランペットの独特の抒情が懐かしかったです。ジョン・コルトレーン、ウィントン・ケリーもソロを演じています。曲はSo Whatです。



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本山参り2 [旅]

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 6月の中頃でした。本山参りに行ってきました。我が寺は浄土宗なので、本山は百万遍知恩寺、総本山は知恩院になります。法然上人開宗850年に合わせて檀家有志揃ってのお参りでした。

 と、ここまで書いて本山参り?以前にもブログにアップしたような気がしてきました。念のため過去のブログを検索するとありました。このブログの前身、So-netブログ「そらへいの音楽館」で記事にしていました。

 12年前の2012年の5月のことでした。その時は法然上人800年大遠忌に合わせてのお参りでしたが、今回は開山850年に合わせてです。いろいろ記念の年があります。

 前回同様、今回も百万遍知恩寺にお参りしてから総本山の知恩院へお参りしました。コースとしては12年前と同じですが、今回は知恩寺の滞在を短めにして、知恩院でゆっくりさせてもらいました。

 12年前というと、前年の2011年3月に東日本大震災があり、そのため本山参りが翌年の5月にずれたのでした。その頃私は還暦、娘が女の子を産んで初孫に恵まれた頃でもありました。

 あれから12年、相も変わらず田舎は暢気なことをしているなぁと思われるかもしれませんが、田舎で昔から暮らしている者にとってはおろそかに出来ないことです。

 檀家のメンバーもずいぶん若返りました。参加者の三分の一の方が初めての本山参りでした。それに本山参りというと、以前はほとんど男性だったのに、今回は半数が女性だったのも時代の流れを感じます。

 12年前の本山参りでは、百万遍知恩寺の記事が多く、知恩院の方は御影堂が工事されていたこともあってほとんど書いていませんが、今回はじっくり奥まで拝見することが出来ました。

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 知恩院の山門を潜ります。その先にある階段が男坂で大きな石の階段が50段あります。脇にもう少しなだらかな女坂があります。

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 御影堂です。暑いけれどお天気は良い日でした。山門とこの御影堂が国宝に指定されています。

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 御影堂の内部です。読経が途切れることなく続いていました。研鑽された僧侶たちの声が広い堂内に響きわたっています。私たちは、脇の方から入ってお経を上げお寺の名前を呼ばれ全員でお焼香をしました。

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 御影堂の外縁の廊下から経蔵が見えました。

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 そのお隣の御廟の入り口、法然上人のお墓があります。階段は100段あまりだそうです。お参りする予定でしたが時間が無くて割愛されてしまいました。

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 私たちを案内してくださる僧侶に導かれるまま、御影堂から渡り廊下を伝い集会堂を迂回して奥に進みます。一人だと迷ってしまいそうなところです。

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 どこをどう通ったのか、奥の狭い部屋で伊藤唯眞猊下にお会いしてお話を聞きました。91歳とご高齢です。我が寺と同じ市内、隣町のご出身です。

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 その後、方丈の間に案内されました。大方丈(おおほうじょう)と小方丈(こほうじょう)があって私たちが通されたのは小方丈でした。正面の掛け軸「華頂山」は知恩院の山号です。

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 水墨画が描かれた小方丈の襖絵は重要文化財、鞄などを立てかけたりしないように注意を受けました。

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 一人一人にお茶と落雁が供されました。

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 こちらはもう一つの小方丈の間。入りきれなかったので女性たちはこちらの部屋に通されました。小方丈は全部で6室あるそうです。

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 方丈の間の廊下は鴬張りになっていました。昔はここで重要な話し合いがあったのでしょうか。

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 方丈の間の廊下から見える庭園。ハスの花は見えませんでした。

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 最後は一旦外に出て少し坂を上がったところにある大鐘楼へ行きました。

 大晦日になると、ここで除夜の鐘を撞くシーンがニュース映像で必ず流れます。我が住職も若い頃、この鐘を撞かれる姿がテレビに映し出されたそうです。

 この大鐘は日本に三つある大鐘の一つだそうです。高さ3.3メートル口径2.8メートル、厚みは30センチ総重量は約70トンだそうです。

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 知恩院のお参りを終えるといよいよお昼御飯です。場所は大鐘楼から外に出て坂を下ったところにある料亭「左阿彌」前回と同じです。違うのは今回は知恩寺、知恩院をお参りしてからだったので、昼時間を一時間あまり越えてしまい皆さん腹ぺこでした。

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 玄関脇の庭に茶室のような小さな建物がいくつか建っていました。茅葺きの趣のある建物です。以前来た時は人の気配が感じられませんでしたが、今はインバウンドのお客があるのでしょうか、仲居さんが出入りする姿がありました。

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 冷房が効いた部屋、以前は畳敷きの大広間に座しましたが、今回はテーブルと椅子の間でした。住職ご夫妻を交えて檀家一同揃っての会食は和やかに進みました。

 お寺参りとは言えお酒もいただいて、皆さん一番楽しい時です。ただ空きっ腹に出てきた京懐石は上品すぎて、若い人の中には終わりの頃にメインはいつ来るの、と言っている人もあったとか。



 先日はまだ梅雨が明けていないのに猛烈な暑さでしたね。どうなることかと思いましたが、また梅雨が戻って来て今日は朝から雨です。こんな天気の日は「雨の日と月曜日は」です。

 カレン・カーペンターとアン・バートン、迷いましたがやはりジャズでアン・バートンにします。 



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