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ふるさとは・・・ [地域]

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 遠くまで行かなくても、地元にもメタセコイヤがありました。この木が三本立っているだけで、さして特徴のないわが町がちょっとしゃれた街に見える気がするのは私だけでしょうか。

 手前の田んぼは稲刈り後、一回目の耕耘を終えたところです。背後の低くなだらかに傾斜した山肌は今きれいに色づいています。残念ながら光と腕が足りずぼやけてしまっています。

 田舎は十年一日のごとく変化がないと以前はよく嘆いたものでした。しかし今になって我がふるさとを俯瞰して見ると、冒頭の写真の風景ではありませんがずいぶん変わったことに気づかされます。

 車がすれ違うのがやっとの旧街道は昔と同じ幅でうねっています。しかしその両脇に軒を連ねる家々の佇まいはずいぶん変わってしまいました。京町家風の家は姿を消し、今風のしゃれたデザインの家が増えてきました。

 家が変われば、当然そこに住む人たちの意識も変わってきます。かつては結婚式やお葬式、村の寄り合いなどに使われた家は、今では家が持つ本来の役割、そこに暮らす人たちだけのためにあるようになりました。

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 氏神様の鳥居を囲むモミジがちょうど真っ赤になっていたのはもう一週間ほど前のことだったと思います。今では落ち葉が参道にすっかり散り敷いて盛り上がっています。

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 氏神様とこの石橋は変わりません。石橋は90年近く前に架けられたものだそうです。父ではなく祖父の時代だと思います。

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 最近は妻と一緒に歩くようになったので、坂の多い林道を回るコースを歩く機会が減ってしまいました。時々思い出したように一人で坂道を上がります。

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 山は外から見ると変わっていませんが、今の広いアスファルト舗装の林道になったのは30年ほど前のことだと思います。私が子供の頃の林道はもっと狭く入り組んでいて牛が木材を運び下ろしていました。

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 墓地の脇を通る道沿いにもメタセコイヤがありました。もちろん子供の頃、この辺りはもっと全体が鬱蒼としていて墓地のそばなので恐ろしいところでした。

 私が覚えているふるさとは、遠い記憶の彼方でモノクロームの世界のままたたずんでいます。
  
 



 ふるさとは英語でHometownだそうです。検索していたらこの曲がヒットしました。Hometown Bluesずいぶん古い演奏です。JAY McSHANNの歌声は力強いですが初めてです。演奏者の中にCharlie Parkerの名前がありました。

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コメント 24

爛漫亭

 明日は雪になるような予報です。紅葉と雪のコントラスト
もいいかも知れませんね。比良や伊吹山は真っ白でしょうね。
いいHome Townですね。
by 爛漫亭 (2024-12-13 22:31) 

yoko-minato

おはようございます。
綺麗な紅葉、黄葉と言う感じですが
素敵ですね~!!
こんな道を散歩したいものです。
わが町はコンクリートと道路とお店や
住宅の中、ホッとする場所は海辺ですが
こういう道を踏みしめて散歩・・・
とても羨ましいです。
奥様と歩かれることも多いので体に優しい道を
選ばれているのでしょうね。

by yoko-minato (2024-12-14 04:53) 

mayu

田舎の風景は、都会に比べて、変化のないように見えますが、それでも、木々も少しずつ姿を変えていきますね。
ひとしきり郷愁を感じたり・・・
by mayu (2024-12-14 07:01) 

tarou

お早うございます、久井湖のクリスマス(夜の熱気球)に
コメントを有難うございました。
nice!機能は、訪問した足跡を残せて良かったです(^^)v
三本のメタセコイヤがステキな街に変え、紅葉した
神社の境内は自然がいっぱいですね。
by tarou (2024-12-14 09:01) 

kiyotan

感慨深いですね。
故郷の風景は特別のものがありますよね
現在みている風景や旅先での街の風景とは違う
子供の頃からの目が見つめる風景なんだろうなって
by kiyotan (2024-12-14 09:03) 

ぼんぼちぼちぼち

お家が建て変わり、町に住む人も、住む人の意識も変わってきつつあるのでやすね!
町は生き物だから、こうして時代は変わってゆくのでやしょうね。
by ぼんぼちぼちぼち (2024-12-14 09:14) 

ken

こんにちわ、みごとな紅葉の氏神さんですね。ふるさとはそらへいさんはいいところですね、いつも思って見させてもらいます。自分のふるさとは京都の西陣で、今は家も引き払っています。
たしかに故郷の思いではモノクロームでセピア色ですね・・・というのも昔の写真は白黒だったのかなと思ったり・・

by ken (2024-12-14 09:41) 

そらへい

爛漫亭さん
こんばんは

暑かった時期が長かった割に、急に冷え込んできた気がします。
天気予報によるとこれで平年並みらしいですね。
私たちのところからは、伊吹は見えませんが
冬の朝、真っ白になった比良山は琵琶湖を隔ててみることが出来ます。
反対の方を見ると、鈴鹿の山々が雪を頂いてぐっと近くに見えるようになります。

by そらへい (2024-12-15 17:22) 

そらへい

yoko-minatoさん
こんばんは

義兄さんにはお気の毒なことでした。
高齢になってくると、いつ何があるかわかりませんね。
ご冥福をお祈り申し上げます。

散歩のときに気に入った景色を
スマホのカメラで撮り貯めていました。
それに合わせて文章を練ったつもりが
どんどんテーマがごちゃごちゃしたものになって
何が言いたいのかわからない文章になってしまいました。
素直に地元の景色を愛でておけばよかったと後悔しています。

by そらへい (2024-12-15 17:36) 

そらへい

mayuさん
こんばんは

同じ神社の紅葉でも、年によったり、
見に行った時期や時刻でも違って見えます。
そこへこちらの感度の調子もあるので
本当に一瞬、一瞬ですね。
by そらへい (2024-12-15 17:42) 

そらへい

tarouさん
こんばんは

昔に比べると、ずいぶんブログサービスも減りましたね。
若い人たちは、インスタグラムやチックトックでしょうか。
自分のしたいことが表現できるブログサービスに
たどり着けるといいですね。
田舎も変わるところと変わらずに残るところがありますね。
氏神様は、自然と人間生活の合流点でしょうか。
by そらへい (2024-12-15 17:59) 

そらへい

kiyotanさん
こんばんは

故郷の変化に対する驚きと
哀惜のようなものが入り混じって
少し文章がおかしくなってしまいました。
懐かしい故郷でありながら、
今も住んでいる難しさのようなものがあります。
by そらへい (2024-12-15 18:01) 

そらへい

ぼんぼちぼちぼちさん
こんばんは

驚くほど変わらないのが田舎の特徴の一つでしたが
さすがに時代の押し寄せる波に抗うことは難しくなってきているこの頃です。
そうして廃れていったり、新しい街が出来て行ったりするのでしょうね。

by そらへい (2024-12-15 18:07) 

そらへい

kenさん
こんばんは

私が生まれた故郷と、今住んでいるふるさとは同じところですが
何十年も経つと、まったく別のところにさえ思えます。
記憶の中の懐かしいふるさとは、ずっと遠くにあって
今のふるさとは、古いふるさとを思い出すよすがになっています。
両親が若く、自分が幼かった頃の思い出をたどって
山に入ったりしますが、もう全然わからないですね。

by そらへい (2024-12-15 18:14) 

sigedonn

故郷は遠きにありて思うもの
なのか・・・
変わることは時間の経過で仕方がないが
土地の特徴、歴史をすっ飛ばしてコンクリートの塊やアスファルトの帯が敷かれるのは・・・
by sigedonn (2024-12-15 19:41) 

そらへい

sigedonnさん
おはようございます

北海道はもう冬真っ盛りなんでしょうね。
ふるさとは遠きにありて思うもの・・・
なのに私は帰省してふるさとに住むようになってしまいました。
田舎は緩やかですがそれでも刻々と変化していっています。
心のふるさとは、やはり遠くにありますね。


by そらへい (2024-12-16 09:39) 

Yamamoto

こんばんは、故郷で生まれて育ちそのまま故郷で生涯を閉じて行く
のだと思います。今後何か余程の事が無い限り故郷を離れる事は
無いと思います。
しかしなんですが、いつも自然豊かな所へ写真撮影に行く度に
こんな自然豊かな所で生まれ育ちたかったと、常々思っています。
自然豊かなその地元で、地元の人にそんな自分の思いを話すと必ず
生活するにはとても不便だと言われたりします。
それでもそう言われても、生まれ育ちたかったと思い返しています。
by Yamamoto (2024-12-18 00:24) 

たいへー

我が町の紅葉はダメでしたね。 秋が遅すぎたようです。
by たいへー (2024-12-18 08:36) 

そらへい

Yamamotoさん
こんばんは

変ですよね。私も田舎生まれで育っているのに、
別の田舎に憧れたりしますね。
田舎だけでなく、都会でも
そこで暮らしていないから
逆によけいよく見えるのかもしれません。
住めば都、その逆もありそうです。
歳を取り、仕事からも解放されて
一番身近な地元を再認識したり再発見したり
季節や一日の時間でそれぞれハッとさせられることがありますね。


by そらへい (2024-12-18 20:04) 

そらへい

たいへーさん
こんばんは

こちらも例年より遅くて、ダメだなぁと思ってましたが
いつもよりかなり遅れて一気に色づいた気がします。
そしてすぐ隣に冬が来ていました。
by そらへい (2024-12-18 20:06) 

yuta

初めまして
紅葉・黄葉の中を落ち葉を踏み締めてゆっくり散策いいですね。^~^
世代が変わり、家も新しくなりますね。
オールドジャズいいですね。
私もCDで聴いてます。
by yuta (2024-12-20 07:09) 

そらへい

yutaさん
こんばんは

コメントありがとうございます。
紅葉黄葉の時期も少しずつ寂しくなってきました。
賑わっていた山々が少しずつ寂しくなっていきます。
新しい住人のいない空き家もふえつつあります。
音楽はいいですね。
聞いている間、心が和みます。
by そらへい (2024-12-20 20:40) 

SORI

そらへいさん おはようございます。
先日、大阪の私市駅(きさいちえき)の近くにある大阪公立大学附属植物園に行ってきました。そこに色づいた大きなメタセコイヤの森があったのが印象的でした。ふるさとはいいものですね。
by SORI (2024-12-21 07:41) 

そらへい

SORIさん
こんにちは

メタセコイヤの木、あちこちで有名になっているようですね。
少し日本離れしていて、欧米産かと思ったら中国が原産地なんだそうです。
立派な並木で無くても三本、四本あるだけでも
この時期のアクセントになっていますね。

by そらへい (2024-12-21 17:20) 

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